復活したC61 20

C61 20「SLレトロ碓氷」が横川駅に到着
横川駅に到着したC61 20「SLレトロ碓氷」
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C61 20復元後の姿を見に信越本線横川駅へ。この日は旧型客車を牽引して快速「SLレトロ碓氷」号で高崎 – 横川駅間を走った。隅々まで磨き上げられたC61 20は黒々と輝いて美しく、間近で眺めると熱気が伝わってきた。華蔵寺公園で静態保存されていたC61 20(下記パノラマ参照)の復活を実感しつつ、C61の先にかつて碓氷峠を越えていた信越本線の途切れたレールを見ると、頻繁に峠を往来していたEF63のブロワー音や汽笛が思い出されて少し寂しくなる。

DD51 842「DLレトロ碓氷」
DD51 842が牽引する「DLレトロ碓氷」
♪ DD51とC62の汽笛 (3:25) ↑ (音量に注意して下さい)
横川駅には転車台がないため、復路はディーゼル機関車のDD51が旧型客車6両とC61を牽引した「DLレトロ碓氷」号で高崎へ戻っていく。先頭のDD51 842号機は手すりや側面帯、煙突カバーがステンレスで装飾されたお召し列車の牽引機でもある。かつて全国の蒸気機関車を“無煙化”していったDD51がすっかり姿を消した今、“特別保護状態”の蒸気機関車をサポートするのもDD51の数少ない仕事のひとつ。先行した湘南色の115系と旧型客車を牽くDD51もなかなか素敵な組み合わせだった。DD51の汽笛にC61が呼応して列車はゆっくりと出発。冷房もなく窓全開の旧型客車からは楽しい声が聞こえてきた。
(2011年8月撮影)

2010年1月。動態保存が決まり搬出を待つばかりのC61 20
華蔵寺公園遊園地に保存されていたC6120
C61は戦後の旅客輸送需要急増に伴い、D51のボイラーを流用して製造された大形旅客用の蒸気機関車。1947年から1949年にかけて33両が製造され、主に東北や九州の優等列車を牽引した。C61 20号機は1949年製で、東北地方の幹線を中心に活躍し、特急「はつかり」や「はくつる」の先頭にも立った。その後、東北各幹線の電化が進むと宮崎に転属となり1971年から1973年まで日豊本線で最後の活躍をした。引退後は群馬県伊勢崎市の華蔵寺公園遊園地に運ばれ、長らく大切に保存展示されていた。
JR東日本3両目の動態保存機として復元が正式発表されたのは2009年12月のことで、翌2010年1月に大宮総合車両センターへ搬出された。その後、1年におよぶ分解・修復作業と試運転を経て、2011年6月4日、C61 20号機は引退から38年ぶりに営業運転を開始した。
(2010年1月撮影)

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